人生を旅していると、
その時々、またある過ごしてきた一定の時期が
季節のように個性や性格をもっていることがわかります。
ただ、幼少期、青年期などといった共通の期間ではなくて、
あくまで個人的な心の時期。
例えば、
何かに耐える試練の時期、何をしても上手くいくバラ色の時期、何かに没頭する時期、
身の回りを整理して環境をリセットする時期、どんどん新しいことに挑戦していくべき時期、
退屈で何もやる気になれない時期、周りの人に恩返しする時期、自分一人で頑張らなけれ
ばならない時期、自分の殻から抜け出す時、沢山の失敗から学ぶ時期、自分と考えの違う人達を
受け入れる時期、また一からスタートする時期など、
長い人生の中で、こういった時期がいつからとなく
急に始まり、いつとなく終わっていきます。それも一つずつではなく、平行したり
重なったり。
これはきっと、その人が本来持っている運命や使命によって
作られた人生の課題やテーマが、" 達成される為 "に
然るべき時期を選んで訪れるからなのでしょう。
興味深いのは
これらのことが、人間ひとりひとり、世界中のすべての人の
中でそれぞれ行われているということ。
それぞれ異なる課題やテーマを持った何千、何億もの"個人"が、
定められた使命から、課題・テーマが達成されるよう、然るべきタイミングで
それに必要な人やものを引き寄せたり(興味を持ったり好きになることも含む)、出会ったり、関わったりして学び、成長していく。
"然るべきタイミング"で。
後でも先でも出会わないのかもしれない。
同じ人でも、ある時期によって姿カタチも変わってしまうこともありますから。
自分と、自分の周りにいる人達。
その人達はみな自分も含め"ある時期"を過ごしています。
今だから出会っている、関わっている。
そして、時期は本人の人生の課題やテーマと必ず結びついています。
ただ、自分一人では自身がいまどんな時期に入っているのか気づくことは
できないかもしれません。
そこで人は、
人との関わり合いの中で 自分をよく見つめることで、自分がいま何を求めているのか
に気づくことができます。
また、
周りの人をよく見つめることで、周りの人が自分に対して何を(どんな要素を)求めているのかがわかります。
周りの人ともっと注意深く関わり、見つめていくと、
自分と同じ具合に、いま、その人なりのどこかの時期を
過ごしていることがだんだんとわかってきます。
そうすると、相手方の人生の課題も少しずつ見えてきます。
「袖振り合うも多生の縁」
という言葉がありますが、
自分に関わってくれている人達。
周りの人達。特に近い人達は
いまの時期の自分にとって、必ず何らかの
意味があって周りにいるのだと思います。
そんな方達に対して、
お互いに、
相手にとって本当に価値あるものを提供したい。
そう考えたとき、相手のことを知る。
相手の直面している時期や課題を知ることで
本当にいまの相手に必要なものを
提供してあげられるんじゃないかと
思います。
今のあの人に出会った意味があり、
今の自分に出会ってくれた意味がある。
今を大切に。
今をもっとよく見つめることで、
今をより良くすることができると信じています。