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使っている素材は主に"石粉粘土"と呼ばれるもの。
真っ白な軽い石の粉末と、それを固めるための粘土がまざったもの。
乾燥で1日ほどで固まります。
なかなか見る機会の少ない素材ですが、
わかりやすい特徴としては
・真っ白
・軽い
・とてもきめ細かい
・あらゆる素材とくっつく
・水に弱い
こんな感じです。
そもそもですが、使っている理由は
自分にとって
最も自由な造形ができるからです。
私は心の中の情景を形に
するため、
色の表情や質感などできるだけ
自由に、思いの通りに表現できるようにと
努めています。
形や質感作りなどとにかく繊細な表現ができる
和紙や砂、陶土、顔料粉末など他の素材と自由に合わせられる
ということからこの素材を使用しています。
強度ですが、
素材自体の強度は陶磁器とまあまあ同じくらいです。
ただ粘土成分が多く重量も軽いため、破損の場合は"割れる"ということはほぼなく、縁や繊細な部分が欠けるといったことになります。
万が一破損した場合は修理ができます。
また作品の仕上げ方にもよりますが
基本的には水に弱い素材です。
作品の風合い上、撥水仕上げをしていないものに関しては、水気により色や質感、形状が変化してしまう恐れがあります。ご注意ください。
ただそれでも
この素材を選ぶのは
繊細な色や質感に魅せられるからだと思います。写真では伝えきれない、五感に働きかける実物の魅力をぜひ一度感じてみてください。
(2)に続く